認知症の介護は大変?
認知症の介護は、大変と感じる部分は多いです。
認知症は、脳の機能の低下によって思考力、判断力、記憶力、行動の制御などが障害される状態です。そのため、介護者は患者の変動する症状や行動に対応しなければならず、身体的・感情的な負担がかかることがあります。
認知症の人は、混乱、焦燥、幻覚、徘徊などの行動を起こすことがあり、言葉の理解や表現が困難になったりすることも増えてきます。そのため、介護者は、これらの行動変化やコミュニケーションの困難に対応する必要があります。
また、食事の準備、入浴、着替え、排せつなど日常生活の基本的な活動で支援が必要になります。そのため、身の回りのケアを行う必要もあります。
この他にも、認知症の人は、環境や自身の安全に関する判断力が低下しているため、監視や安全対策が必要です。転倒や火災などの事故を防ぐために、常に警戒心を持ちながら介護する必要があります。
このように、認知症の介護には時間とエネルギーがかかるため、介護者の日常生活や仕事、他の家族との関係にも負担がかかることがあります。また、介護にかかる経済的な負担もあるため大変ですが、思い出に残る瞬間や、介護者との絆を深める機会もあるので、大変な一方で、認知症の介護にはやりがいもあります。